結婚相談所における婚前交渉

結婚相談所について調べているとよく出てくる婚前交渉という言葉。

婚前交渉とは、未婚の男女が結婚前に性交渉をすることです。

つまり、結婚していない状態で肉体関係を結ぶことを婚前交渉と呼びます。

昔は今以上に貞操観念が強かったので、婚前交渉は避けるべきという風潮がありましたが、現在の通常の恋愛では、愛の形として婚前交渉をすることが一般的になってきました。

では、結婚相談所の利用において、婚前交渉を結ぶことは許されているのでしょうか。

結婚相談所における婚前交渉は相談所の規約次第

結婚相談所の交際期間の婚前交渉については、結婚相談所の規約によって異なります。

「大手の結婚相談所」とIBJ連盟を中心とする「個人の結婚相談所」では扱いが大きく異なっているのが現状です。

そのため、婚前交渉を認める相談所と婚前交渉を禁止している相談所が存在しています。

大手の結婚相談所の場合

大手の結婚相談所には、婚前交渉禁止の規約がないところがほとんどです。

大手の結婚相談所は、会員さんの自由な交際を重視しているのが特徴です。

それは、大手の結婚相談所を利用した際の活動スタイルにもあらわれています。

例えば、お相手との初顔合わせなどの日程調整は、メッセージのやりとりによって自主的に行われますし、PCやタブレットを介して婚活に空き時間を活用できるような効率の良い仕組みになっています。

このように、自由な活動ができる環境があるのです。

そのため、婚前交渉に関してもお互いの合意をもって健全に行われた場合、特にルール違反になることはありません

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  • パートナーエージェント
  • 楽天オーネット
  • ツヴァイ
  • ノッツェ
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などは、婚前交渉を禁止していない結婚相談所です。

個人の結婚相談所の場合

対して、個人の結婚相談所では、婚前交渉を禁止しているところが多いです。

基本的に、個人の結婚相談所はいずれかの連盟に属しており、連盟共通の会員データベースを持っています。

それによって、個人の結婚相談所でも幅広い会員から自分にあったお相手を紹介してくれるような仕組みができています。

大きな連盟にIBJ(日本結婚相談所連盟)や NNR(日本仲人連盟)・BIU(日本ブライダル連盟)といったものがあります。

このうち、IBJNNRでは「婚前交渉は成婚とみなし成婚料をいただく」という規約があります。

また、サンマリエマリッヂサポートなども婚前交渉は禁止です。

そのため、交際中、もっといえば結婚相談所を利用中は婚前交渉は禁止となっています。

婚前交渉を禁止するにはどんな理由があるのか?

では、なぜ婚前交渉を禁止する必要があるのでしょうか?

結婚相談所が婚前交渉を禁止する理由は、大きく分けて2つあります。

1.会員の質を保つため

第1の理由は、会員の質を保つためです。

まず大前提として、結婚相談所の交際には仮交際と本交際という2つの段階があります。

仮交際とは、自分にあったお相手を見極める段階で、複数交際や並行交際が可能になっています。

次に、交際相手を1人にしぼって、結婚を前提にお付き合いをするのが本交際になります。

この2つの段階を併せて交際期間と呼びますが、交際期間に婚前交渉を許してしまうと、身体目的の会員が増えてしまうことにも繋がりかねません。

また、結婚相談所の恋愛が乱れてしまうといった懸念があるので、 会員の質と健全で安心な出会いを提供するために、婚前交渉を禁止しているのです。

2.トラブルを防止するため

第2の理由は、婚前交渉によるトラブルを防止するためです。

結婚後の生活を見据えた時に、お互いの相性確認は必要という考えも分かるのですが、それ以上にトラブルがおきてしまった時のリスクが大きいのです。

婚前交渉のことは、仲人の方もアドバイスしきれませんし、女性には妊娠のリスクもあります。

お互いがお互いのことを大切に想っていれば、そのような婚前交渉の禁止のルールがあっても、しっかり守れるものです。

したがって、トラブルを未然に防ぎ、会員の婚活を全面的にサポートするために、婚前交渉禁止の規約を設けているのです。

交際中の婚前交渉について気をつけること

婚前交渉に関する規約の有無はありますが、結婚相談所を利用した交際中の婚前交渉については、気をつけなければいけないことがあります。

基本的に、結婚相談所を利用する上では、結婚相談所の規約の範囲で活動をしなくてはいけません。

結婚相談所としては、会員の健全な活動をサポートし、満足のいく結婚をしてもらうために、きちんとした運営をする責務があります。

結婚相談所には、そうした理念に賛同した上で入会する必要があります。

加えて、規約の有無に関わらず、次の2点には気をつけて婚活を行っていく必要があります。

1.ルールやモラルに反することをしない

結婚相談所のサポートを受ける以上は、定められたルールに従って活動をする必要があります。

結婚相談所が新規登録の会員に厳しく入会審査をするのは、ルールやモラルを守れる人かどうかを見る意味もあります。

『婚前交渉』は、お相手にもその責任を負わせることになります。

「知らなかったから」「ついうっかり」といった考えでは、済まされない問題です。

結婚相談所やスタッフの方たちの信用そのものを傷つけることにもなります。

たとえ規約で婚前交渉についての記載がなくても、交際中のお相手に性交渉を強要したり、性交渉をしてから交際のお断りをするといった、モラルに反する行為は絶対にNGです。

トラブルの原因となり、何らかの形で処分される可能性は十分に考えられます。

婚前交渉に関するルールは、入会前の資料請求や契約時に交わす契約書の記載等でチェックしておくことをおススメします。

結婚相談所に入会するからには、その理念や方針に賛同したうえで活動しましょう。

規約に違反すると、罰金や成婚料がかかることもある

規約を破ると、罰金や成婚料の支払いが課せられることもあります。

婚前交渉だけでなく、同棲や宿泊を伴う旅行に関しても禁止しているところもあります。

禁止事項を行ったことが発覚した場合、高額な費用請求の可能性も・・・。

禁止事項を事前にしっかり確認して、入会・交際を進めていきましょう。

結婚相談所での交際中の婚前交渉はルールとモラルに則って

結婚相談所における交際中の婚前交渉の取り扱いについてご紹介しました。

婚前交渉についての規約に違いはありますが、規約で厳しく禁止されていないからといって、結婚前の交際相手に性交渉を求めるような軽率な行動は控えるべきでしょう。

もし相手に婚前交渉を迫られて悩んでいるのであれば、担当アドバイザーに相談するなどして、1人で抱え込まないようにするべきです。

お相手あっての出会いと交際です。

お互いのことを思いやって、健全な婚活を心がけましょう。

相手が好きで好きでしょうがない気持ちを表現するのは、正式に夫婦となってからでも遅くはありません。

結婚相談所の交際中における婚前交渉について

結婚相談所での交際中に婚前交渉して良いの?

【大手の結婚相談所の場合】

・婚前交渉禁止の規約がないところがほとんど

《パートナーエージェント・楽天オーネット・ツヴァイ・ノッツェなど》

【個人の結婚相談所の場合】

・婚前交渉を禁止しているところが多い

《IBJ(日本結婚相談所連盟)・ NNR(日本仲人連盟)・サンマリエ・マリッヂサポートなど》

婚前交渉を禁止するにはどんな理由があるのか?

1.会員の質を保つため

身体目的の会員が増えてしまわないように・・・。

2.トラブルを防止するため

女性には妊娠のリスクも・・・。

交際中の婚前交渉について気をつけること

1.ルールやモラルに反することをしない

2.規約に違反すると、罰金や成婚料がかかることもある

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